オフィスでサンダル履きで活動している女性は多いですが、これは足裏の不安定を助長、増幅させることになるのでおすすめできません。
サンダルで1日中過ごしている人の多くが、身体の痛みに悩んでいたり、疲れやすいなどといった症状を持っています。
足の専門家はもちろんのこと、一般的な病院でも多くの人が気付いていて、昔はサンダルを履いていることが多かった看護師も、今ではほとんどがスニーカーに替えられています。
では何故、サンダルで足裏の不安定と体調不良を招くのでしょうか? その原因と理由について、このページでお伝えします。
足裏と健康の関係性
サンダルと足裏の不安定と体調不良の関係性
2019年9月16日(月)2024年1月31日(水)
サンダルが体調不良を招く原因
サンダルが体調不良を及ぼす原因として、大きく3つを言うことが出来ます。
- サンダルは脱げやすい靴であるため、脱げないようにと無意識のうちに指上げ歩きをしてしまいます。その結果として、体の重心がかかとへ片寄り、左右差を伴って足裏が不安定になってしまいます。これを補うため体にゆがみ(ズレ)が起こります。この不安定な足裏での歩行は、足先が外方向へ流れる為、必要以上のねじれが発生し、さらに左半身を中心に体に大きなゆがみ(ズレ)を発生させてしまいます。
- サンダルは緩衝作用が少ないため、歩行時に受ける過剰な衝撃を上半身にまで伝えてしまいます。この1回のかかとからの過剰な衝撃は弱いものであっても、繰り返されると大きな破壊力となり、原因のハッキリしない関節の痛みや腫れ、変形、疲労骨折、骨破壊を起こしてしまいます。これらの損傷は足首、ひざ、股関節、腰、首などバランスの悪い関節に起こりやすくなります。
- サンダルで走るなどの早い動作をする際、足裏の不安定をカバーしようとして、バランスの悪いところに余計な負担がかかってしまいます。余計にかかった負担は余計な筋肉を発達させます。余計な筋肉は余計な脂肪を蓄えさせる原因となり、肥満にも繋がってしまいます。こうなると歩行や運動能力、敏捷性が著しく低下し、日々の生活環境も悪循環に陥ってしまうのです。
サンダルは長時間履かないほうが良い
サンダルやスリッパで1日中仕事をしている人は必ず、体のどこかに痛みがあるか、慢性的な体調不良を持っています。
これを防ぐには、1日中サンダルを履いて仕事をすることを止めるのが最も良い解決方法です。職種の関係でどうしてもサンダルを履かなければいけない場合でも、できるだけ短時間で済むように工夫してください。
すでに不安定になってしまっている足裏に対して
これまでにサンダルで毎日活動してきてすでに足裏が不安定になってしまっている場合、靴を変えるのはもちろん必須ですが、不安定な足裏は、放っておくと足だけの問題にとどまらず体の痛みや不調を引き起こすので、放っておくことはできません。
不安定な足裏は、グーパーリハビリ運動や足裏バランステーピング法やテーピング機能が編み込んである3本指テーピング靴下などを活用してバランスを整え、正しい歩行を促すことで体調を改善していくことができます。