「グーパー運動」は、足指の屈曲運動可動域の拡大を促すことで本来の機能を取り戻し、足指に力が入り踏ん張って歩けるようにすることを目的とした運動です。
足指の運動として知られている「グーパー運動」ですが、自力で指を曲げる動作だけでは、ほとんどの人が踏ん張るために必要な運動域に届いていません。
曲げるのは「指」ではなく、「指の付け根」なのです。
現代人の多くは踏ん張る力が足りなくなり、指が逆に上に反ってしまう傾向にあるため、付け根から思いきり曲げるためには手を使ってしっかり曲げないと、なかなか本来の踏ん張るための可動域に届かないのです。
「グーの運動」をする時には手を使ってしっかりと内側に曲げ、「パーの運動」の時には親指を中心にぐるぐると回す運動を行います。
指を踏ん張る生活をしていない人は、最初は動きが悪いので「グーの運動」で徐々に慣らしてから「パーの運動」をすることをお勧めします。
また、足裏の筋肉が弱っている人は運動中に攣ってしまうことがありますが、繰り返し続けるうちに慣れてきます。
いずれにしても、最初から上手くはできないので、はじめは手を使って限界に近いところまで指を曲げたり、回したりを繰り返すようにしてください。
強さの目安は、次の日の朝まで痛みが残らない程度が理想的です。
正しい「グーパーリハビリ運動」を続けることで、足指の運動可動域も広がって、踏ん張る力が出てきます。テーピングや専用靴下を履いた状態でこの運動を行うのがより理想的です。
なお、痛みがひどい場合には無理はせず、テーピングやサポーターだけにして、痛みが取れてから始めるようにしてください。