浮き指

浮き指は靴で改善されますか?

2019年12月6日(金)2024年1月23日(火)

外反母趾や浮き指をはじめとした足の異常は、靴に要因があると言われがちです。

もちろん、合わない靴は足に良くないということに間違いはありませんが、靴だけが原因の全てではありません

足が悪くなったり痛くなったりするのは自分の足の悪さにも半分責任があるのです。「靴の責任半分、自分の足の責任半分」という考えが必要です。

「靴の責任半分、自分の足の責任半分」という考え

靴の責任とは

女性に多いパンプスやヒールの高い靴は足に多大な負担をかけます

仕事などの関係上パンプスやヒールを履かざるを得ない人もいますが、不要な時にはできるだけ足に負担をかけない靴を履くようにしてください。

また、緩い靴や脱げやすい靴も要注意です。脱げないように足指を上げたり縮こまらせてロックをかけるため、指を浮かせる癖がついてしまい、外反母趾や浮き指の原因となってしまうのです。

合わない靴を履いていると指に負担がかかる

これを防ぐには、しっかりと靴紐を結んで止められる靴を履いたり、足のサイズにきちんとあった靴を履くなどの対処法が考えられます。

さらに、免震機能(歩行時に発生する過剰な衝撃とねじれを防ぐ機能)が入っている靴や、そういった免震機能を追加できる人工筋肉素材の免震インソールを入れると良いです。

自分の足の責任とは

現代に浮き指患者が増えた大きな要因として、生活環境の変化による足裏への刺激不足が挙げられます。最近ではどこも道がきれいに整えられて、でこぼこした道を歩く機会が極端に減っています。

また、歩きはじめの頃からすぐに靴下を履かせたり、じゅうたんやフローリングの床など平らなところしか歩かないでいると足裏への刺激が不足し、足裏の筋肉が発達しないため、踏ん張る力も起らず、足指が浮いたり曲がったりしてしまうのです。

浮き指など足の異常が起こっている人は、足裏が不安定になっています。浮き指は見た目にわかりにくく、痛みなどもないため気付きにくいですが、足裏の不安定を放っておくと、ますます浮き指が悪化してしまいます。

このような状況を改善するためには、靴を見直すだけではダメなのです。靴だけでなく、自分の足の状態もしっかりと見直し、正しい知識を得て、足裏の不安定を整えていく必要があります。

足裏の不安定を整えるのにお勧めなのが「カサハラ式足裏バランステーピング法」と「グーパーリハビリ運動」です。

カサハラ式足裏バランステーピング法は適度な矯正により足に受ける負担を軽減し、自然治癒力(自己治癒力)が最大限に発揮できるようにすることが重要なのです。

テーピングが難しい方や、症状が軽度の方は、足裏のバランスを整えるための3本指テーピング靴下を履くと良いです。靴下にテーピングの機能が組み込まれているため、手軽にテーピングの効果を得ることができます。

このように、靴と足の両面から人間の土台を安定させるための基礎工事をし、足裏のバランスを整えることが、浮き指の改善につながるのです

自分で自分の足を整える
カテゴリ:浮き指

 

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