腰痛と聞くと中高年以上の年齢層で起こるものと思われがちですが、中高生の間でも、腰痛は多発しています。特に中学2年生に発症率が高くなっています。
発症している症状のほとんどは負傷の瞬間を特定できない、言い換えれば原因のはっきりしない腰椎ヘルニア、分離症、すべり症などですが、これらは疲労骨折から生じていることが多いです。
腰・股関節の痛み
成長期の子どもに起こる腰痛の原因と対処法
2019年10月31日(木)2024年1月31日(水)
なぜ中学2年生に多いのか
中学の運動部は小学校の運動に比べると運動量が格段に多いです。中学に入って初めて運動部に入ると、急に運動量が増えることになります。
運動量が増えたからと言ってすぐに身体に異常が出るわけではありませんが、負担が増え、その負担が1~2年体に蓄積してしまいます。
結果、運動部に入ってしばらく経った中学2年生の頃に発症する子どもが多いのです。
運動量が増えたからと言ってすぐに身体に異常が出るわけではありませんが、負担が増え、その負担が1~2年体に蓄積してしまいます。
結果、運動部に入ってしばらく経った中学2年生の頃に発症する子どもが多いのです。
負担が体に蓄積してしまう理由
中学2年生で腰痛を発症する子どもが多いとはいえ、全員が発症するわけではありません。その差は、足裏の異常「浮き指」にあります。
特に最近の子どもたちは裸足ででこぼこした道を歩くような機会が少なく、足裏が発達しておらず、浮き指となり足裏が不安定になっている子どもが非常に多いです。
足裏が不安定になっていると、この不安定を腰椎が補おうとして腰にゆがみ(ずれ)が起こります。また、足裏が不安定だと歩行時に起こるかかとからの衝撃波とねじれ波が体に大きな負担となります。
特に最近の子どもたちは裸足ででこぼこした道を歩くような機会が少なく、足裏が発達しておらず、浮き指となり足裏が不安定になっている子どもが非常に多いです。
足裏が不安定になっていると、この不安定を腰椎が補おうとして腰にゆがみ(ずれ)が起こります。また、足裏が不安定だと歩行時に起こるかかとからの衝撃波とねじれ波が体に大きな負担となります。
正常な状態であれば、歩行時に起こるかかとからの衝撃波とねじれ波は足裏で上手に吸収するのですが、足裏が不安定になっていると足先が外に流れて過剰なねじれ波が発生し、また衝撃を吸収できずに過剰な衝撃波が腰や首にまで負担をかけます。
この過剰な衝撃波とねじれ波が日常生活の中で繰り返され、バランスの悪い関節に繰り返されることで、疲労骨折や変形の起こりやすくなるのです。多くの場合、潜在的に蓄積された状態に、ほんの些細なことがきっかけで痛みとなって現れてくるのです。
足裏を安定させる方法
ここまでの話で、成長期の子どもに起こる腰痛の原因が足裏にあることはわかっていただけたかと思います。
そこで子どもの健康を守るのに必要になってくるのが、足裏に安定を取り戻すことです。そのためには、足裏のバランスを整える「グーパーリハビリ運動」や「足裏バランステーピング法」、「3本指タイプのテーピング靴下」「免震インソール」などが有効です。
そこで子どもの健康を守るのに必要になってくるのが、足裏に安定を取り戻すことです。そのためには、足裏のバランスを整える「グーパーリハビリ運動」や「足裏バランステーピング法」、「3本指タイプのテーピング靴下」「免震インソール」などが有効です。
また、ひも靴でしっかりと締める習慣をつけることも重要です。かかとを踏んづけた履き方をしていると脱げやすい状態を脱げないようにするためにと無意識に指を靴の内側に引っかけて留めようとしてしまいますが、これは浮き指を悪化させる原因になります。
正しい靴の履き方を意識し、不安定になっている足裏を整えて安定させることを心掛けるようにしてください。