ヘバーデン結節

あなたの指の変形と痛みの原因はヘバーデン結節? 関節リウマチ?

2019年4月12日(金)2024年1月31日(水)
指先の変形や痛みに悩まされる人は多いですが、この原因を関節リウマチだと思い込まれてしまっている人が非常に多いです。

もちろん本当に関節リウマチであるということもありますが、手の関節の変形と痛みで最も有名な病が関節リウマチであるために、まだあまり名前の知られていないヘバーデン結節が見落とされがちになってしまうのです。
指先の痛みのイラスト
手に関する痛みや変形のイラスト

ヘバーデン結節と関節リウマチの特徴の違い

ヘバーデン結節

特徴
第一関節が太くなったり曲がったりといった変形が起こり、痛みが発生します。血液検査でわからないため、どのように変形しているかや、X線写真で関節の隙間や骨棘を観察し、診断します。また、ヘバーデン結節は指先の症状が有名ですが、足や膝に発症する人もいます。

原因
詳しい原因はわかっていませんが、女性ホルモンの減少や膠原病が原因だと考えられています。

ヘバーデン結節の症例写真

関節リウマチ

特徴
手や足の関節の腫れ、指の付け根や手首の変形などがあります。膝に発症した場合、腫れや痛みと共に悪化し、膝関節に水が溜まったり、正座が出来なくなったり、さらには貧血症状、けん怠感、微熱なども起こります。血液検査でわかります。

原因
詳しい原因はわかっていませんが、細菌・ウイルスの感染や遺伝的要因が考えられています。

関節リウマチの症例写真

ヘバーデン結節の対処法

どちらも詳しい原因がわかっていないとはいえ、これまでの研究で原因と考えられる要素は挙げられています。そしてその原因は、ヘバーデン結節と関節リウマチではまったく異なっています。

また、見た目の症状はよく似ていますが、特徴を並べ、診断方法を比べるとふたつの病はまったく違うものであることがわかります。

つまり、この違いをしっかりと認識していないと、対策をしているにも関わらず悪化してしまうという事態にもなりかねません。

残念ながらヘバーデン結節は明確な治療法が見つかっていないため、悪化を食い止める保存的な対処が主になります。

ヘバーデン結節は複数の指先が同時に変形することが多いため、複数の指で同時に使用できるよう、厚みの薄い厚紙副子(添え木)とテーピング用テープを使用するのが良いです。

自身で薄い厚紙副子(添え木)とテープを用意して巻くのはなかなか難しいので、市販されている指先用テーピングを使用するのがおすすめです。

ヘバーデン結節は指の第一関節に変形が起こるものであるため、指先第一関節のみを固定するようにすると生活に不自由が少なくなります。

また、強く巻きすぎると血行不良を起こしてしまうため、弱めに巻くのがポイントです。

市販の指先用テーピングを巻いた例
市販の指先用テーピングを巻いた例
カテゴリ:ヘバーデン結節

 

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